代表取締役社長からのメッセージ

株式会社ナンブ精工
代表取締役社長
南部哲男

生年月日:1950年 出身:岡山県

株式会社ナンブ精工 代表取締役社長 南部哲男(1)

略歴

1950年生まれ。岡山県出身。大阪歯科技工士専門学校を卒業。
1973年に大阪労災病院で口腔外科に勤務。その後、歯科技工士として歯科医院に勤務。1978年歯科医院を退職、株式会社ナンブ精工の前身となるナンブ精工を開業。
現在は、株式会社ナンブ精工の代表取締役を務めるなか、一般社団法人日本歯科技工所協会の副理事長を務め、新大阪歯科技工士専門学校の非常勤講師を35年務めるなど、歯科技工業界の発展にも力を注いでいる。

― 働きやすい職場創りの取り組みとは?

ナンブ精工は歯科技工を行う会社であり、業務が歯科技工なのです。ナンブ精工で働く人は会社員になりますので、会社員として求められるものがあると同時に与えられるものもあるはずです。他業界の会社では「当然のことですよ」と言われるようなことを、提供しなければいけないと考えています。
有給休暇制度の導入だけでなく、ノー残業デーの設定、土曜日休暇の定着など、一つずつ一歩ずつクリアしながら取り組んでいます。これらは全て、時間内の働き方を常に意識して作業することで、労働時間の短縮に取り組み、作業を組織化して効率を上げることで、労働時間の短縮を実現してきた結果になります。

― ナンブ精工が求める人材像とは?

仕事は一人ではなく皆でするものですので、「協調性」を持っている人であるかどうかです。自分が身を置くことによって、流れが止まったり、違和感が生じたりすることがないように立ち振る舞うことが大切になります。だからと言って「いい人なんだけど…」という、当たり障りのない人でも困ります。ある意味クセがあってもいいので、自分の個性を出せるかどうかが大切になります。
また、私たちの仕事はすぐに一人前になれるような仕事ではありませんので、今の自分ができることを常に能動的に考え、行動してほしいと思います。
良い意味で自分をアピールするという自己表現は、絶対にいいかたちで自分に返ってきますのでとても大切です。自分を高めるためのヒントやチャンスはいくらでもそこら辺に転がっているので、それを獲れるか獲れないかです。目の前にヒントやチャンスがあることに気付くことが大切なのです。

― ナンブ精工の教育制度とは?

株式会社ナンブ精工 代表取締役社長 南部哲男(2)

弊社で働いている社員には、自分を高めてもらうことで、どこでも通用する人間性を身につけてもらいたいと思っています。そのためには、言葉使いにしても、気遣いにしても、挨拶にしても、一朝一夕では成らないのですが、良い意味で社内競争をして切磋琢磨していくことが必要になります。そして、吸収できることを積極的に吸収していくことの積み重ねとなります。
また、会社というのはそうした「積み重ねる社員」が増えますと、新入社員が入社した時に、その会社の当たり前「会社の気候風土」を見よう見まねで吸収して受け継いでいきます。弊社ではここ数年遅刻者がゼロであることも、その一つです。

子どもの頃、初めて親から買ってもらう時には自転車には補助輪がついています。子どもは、補助輪がついた状態で乗り始めて、補助輪を外したら最初は転んだりしながらも少しずつ乗れるようになります。弊社もそれと同じで、先輩が新入社員の補助輪になってくれます。それは、会社としてそういう方針だからです。技術的なサポートだけではなく、協調性の大切さも教えてくれます。しかし、補助輪になることが社員の仕事ではありません。社員は自分の仕事をしながら、補助輪になってくれているのです。そして、半年間程しっかり教えてから、先輩という補助輪を外した後は自分でやってもらいます。最初は転んだりするかもしれませんが、自分で考えながら繰り返して行動してことで足腰が鍛えられ、いつのまにか自分でできるようになるのです。
また、常に自分がどのレベルにいるのかを自覚することが自分の成長にもつながり、周りにいる人たちへの感謝にもつながるのです。補助輪になってくれている先輩から多くのことを吸収するには、やはり腰を低くして、元気に明るく話をして、みんなからかわいがられるような生き様をしていくことが大切になります。もし、周りの人から協力を得られず手を引っ張ってもらえないのであれば、それは周りのせいではなく、自分のせいなのです。

― 社員の成長を高める同業他社との交流とは?

私は、歯科技工業界にいる同業の色々な方たちと積極的に交流してきました。
私が「弊社の社員の何名かと一緒に、見学させていただいてもよろしいですか?」と、知り合いの社長にご連絡した時は「ああ、全然いいですよ!」と言ってもらえるような関係性を築き上げるようにこれまで交流してきました。
実際に社内見学させていただく時は、全国にいる知り合いの社長が経営されている技工所を訪問させていただいています。中には、従業員数700名を超える技工所もあります。自社以外の技工所を見学させていただきますと、学ばせていただくことが本当に多いです。
そして、夜は懇親会も開いてくださり、社員様と交流させていただくことで、どこを見習わなければいけないのか、何が違うのかということを感じることができます。自社以外の技工所の人と交流して刺激を受けるということは、自分を高めるためには絶対に必要なことなのです。特に20代の若い時に、このことを五臓六腑の腑に落としこんで自覚することができればすごく伸びます。
私も社員も、このような自分を高める経験を毎年のようにさせていただいて、本当に有難いお話です。そして、これからも弊社社員にはこういう貴重な経験をしてもらいたいですので、毎月研修費用として積立を行っています。

― 就職を希望される方へのメッセージ

私はいきなり面接することはありません。まずは、社内見学をしていただいて、実際に働いている社員と会話を交わしていただきます。どんなことを聞いていただいても構わないですので、ご自身が聞きたいことをどんどん聞いてください。求人情報を見てだけでは伝わらないことを自分の足を使って見聞きしてください。そして、一度家に帰ってゆっくりと考えてみてください。その上で、もっとこの会社のことを知りたいという想いを持った方とお会いしてお話させていただくことが、お互いにとって良いことだと考えています。自分の人生を懸ける判断とはそういうことだと思っています。

― 座右の銘をお聞かせください

「人」です。人が好きなのです。人と交流することが好きなのです。「我以外、皆師なり」とよく言いますが、本当にそうだと思っています。

株式会社ナンブ精工 代表取締役
一般社団法人日本歯科技工所協会 副理事長
南部哲男